最近、ラジオのニュースでよく耳にする言葉に、
Blanket Ban(ブランケット・バン) というのがある。
ブランケットのBと、バン(禁止)のBをかけてて、
英語ではよくある言い方だ。
たとえば、Crystal Clear(クリスタル・クリア)で
水晶のように透明で、
混じり気がまったくないってこと。
でもその例に習って、
ブランケットのように禁じる、
としても、???
ピンとこない。
ブランケットといえば、つい先日、
「布団って英語でなんて言うんですか」
と聞かれて、
「ブランケット」と答えたところだった。
正確にいうと、
ブランケットは布団ではないけど、
こちらでは日本のような布団はない。
だから布団は、Futonと表記されることも多く、
一時期、こちらでも流行ってて、
「Futon Shop」とか見かけたけど、
そういえば最近はあんまりみかけなくなった。
ただ、そのFutonは
ちょっと勘違いされていて、
ウレタンマット状の重いマットを指していた。
こんな感じ。
(Latex Sumo Wool Futon 広告より)
つまり、布団はあくまでもマットで、
体の上にかけるものではない感じなのだ。
だから、日本人が外国で、
「(ちょっと寒いので)布団ありませんか」
と聞いたら、おそらく、
「やっぱり、日本人はベットじゃ嫌なのかな」
と思われる可能性が高い。
断られても、それは当然、
Futonマットを持ってる家庭は少ないので
落ち込む必要はありません。
そんなときは、
ブランケットを借りていいですか?
Could I borrow a blanket?
と聞くのが無難だ。
ちなみに、
羽根布団みたいな薄いのだと、
quilt(キルト)とか、
オーストラリア英語だと、
doona(ドゥーナ)がある。
というわけで、
かなり前置きが長くなってしまったが、
結局、ブランケット・バンの意味は、
全面禁止。
大きなものですべてを包んで、
まとめて禁止する。
ってイメージなのだと思う。
今回のオリンピックで
国家ぐるみのドーピング問題が発覚したロシア。
パラリンピックを前に、
すべての選手の参加が、まとめて全員禁止!
つまりブランケット・バンされそうよ
というニュースでした。
ああ、よかった。
寒いロシアでブランケットが禁止されたら
どうやって冬過ごすの、
と心配した人はいないと思いますが、
念のため。