「先生、couldって未来なんですか?」
という唐突な質問。
質問に来た学生は怪訝な顔をして、
さらに説明をしてくれた。
「この前の英語のスピーチ、うまくできました!」
“I could make a good speech!”
って、英語をチェックしてもらったホームスティに
お礼とともに報告したら、
パパとママが顔を見合わせてから、
「あのね、could は未来なのよ」
と残念そうに言われたそうだ。
助動詞canの過去形could。
「can=~できる」 だから 「could=~できた」
の意味でこれまで覚えてきたのに、
そのcouldが、過去じゃなくて、未来と言われたら、
いままで普通に生活してきたホストのパパから、
「あのね、パパは女なのよ」
と言われるくらいに衝撃だったかもしれない。
ちなみに、そのホストは夫婦ともオーストラリア人で
英語が母国語で、学生の困惑ももっともだ。
そしていうまでもなく、
couldがcanの過去で、「~できた」と訳すというのも事実だ。
ただ、ネイティブのパパとママが、
それを未来と説明した気持ちも、わからなくはない。
なぜなら、
いや、ここはちょっともったいぶって(笑)
英語に興味のある人にも、一緒に考えてもらいましょう。
さて、ではこの生徒が
「この前の英語のスピーチ、うまくできました!」
と誤解されることなく伝えるためには、
はたして、なんと言えばよかったのでしょうか。
そしてcouldはなぜ未来と考えられているのでしょうか。
(もったいぶって次回に続く)