オーストラリアという国は、本当に「マスクをしない国」でした。
「マスクをする国」から来た留学生たちがマスクをしていると、
ホストから「うちの学生はずっとマスクをしているんだけど、何か危険な伝染病にかかってるわけじゃないわよね」
と相談を受けることもあったくらいです。
また、風邪気味の学生から
「マスクを買いたいんですが、どこにも売ってなくて」
と相談を受けることもよくありました。
またある時は、なぜ日本人がちょっと風邪をひいたくらいでもマスクをしているかという話題になった時、
「それは自分のためというよりは、他人に風邪をうつさないためにしている」
と説明したら、
「それは信じられない」
と、冗談として一蹴されことにショックを受けたこともあります。
確かに、20年住んでいてマスクをしたオーストラリア人に会ったのは、
歯医者さんくらいと言っても過言ではありません。
そんなそんなオーストラリアです。
3月にコロナ封鎖が始まった時でさえ、世界的なマスク不足のニュースを横目に
マスクの効用は認められていないと公言していました。
それが、今回2回目の封鎖で、ついに「マスクをしない国」を看板を下ろすことに急遽転換。
それどころか、7月23日からマスクなしで外出したら$200の罰金!
マスクを急に信じ始めたというよりは、
「マスクなしだと外出できない」というスローガンを掲げ、
とにかく外出をできるだけ阻止しようという政府の必死な対策の気がします。
まあ、こちら冬なのでマスクもそこまで苦にはなりませんが。
メルボルン日本人在住者からは、
「これでやっと気兼ねなくマスクが付けられるようになりました」
の声も聞こえます。