ウィルスは人間性を攻撃する。

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ウィルスは人間性を攻撃する。

ある国の高名な学者のインタビューでの発言が

今になって思い出される。

 

「ウィルスは人間が人間たるべき性質につけ込んでくる」

 

彼の使った言葉は「humanity」だった。

人間性、人間愛、慈愛、人情、慈善行為

 

それはいろんな言葉で訳される。

 

人間は社会的生き物で、それぞれの属する場所を持ち、

助け合いながら生きている。

弱った人がいたら、寄り添う。

困った人がいたら、手を差し伸べる。

 

それが人間。

 

日本語でも、

「人間」は「人の間」と書くように、人は1人では生きていないんだよ、

と昔、金八先生も言っていた。

 

でも、今はそれが難しくなってきている。

人間の特質である「humanity」をウィルスが攻撃している。

 

そのインタビューを数ヶ月前に、

皿を洗いながらポッドキャストで聴いた時は、

 

「なるほど、確かにウィルスが怖くてお互いに近づいたり

一緒に行動できなくなったしな〜」

くらいに思っていたけど、

 

最近の日本のニュースを聞いていると、

ウィルスに感染した人への非難中傷がすごいという。

 

ウィルスの攻撃する「humanity」とは

こういうことだったのか、と今更ながら愕然とする。

 

ウィルスのせいで人間性を失っては、

ウィルスの思う壺だ。

 

ウィルスに負けないというのは、

単に感染するしない、という意味じゃなくて

こんな状況下でも人間らしく生きていく

ということ。

 

ウィルスが今、人間だけが持つ

素晴らしい特性を攻撃している。

9月になってメルボルンは公式に春です。写真は日本のお友達からのプレゼントですが。


2020-09-04T08:41:32+00:00 2020/09/04|