誰かがあなたを好きなわけじゃない。

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誰かがあなたを好きなわけじゃない。

さて、前回の続き。

Someone like you を目にしたとき、

主語が、Someone

述語が、like

目的語が、you

と解釈した場合、

この文は、

誰かがあなたを好き

っていう、ちょっと意味深な内容になりますね。
え? 誰だろう?
知らないところで誰かに思われてる?

こういうシチュエーション、弱いのよね。
ストイックな恋。
と一人で盛り上がっているあなた、

残念ながら、もうちょっと注意深く
文章を見てみましょう。

 

というか、これは正確にいうと
文章ではないのです。

たとえ100万個の単語が並んでいても、
1つの動詞が入ってない限り、
それは文章ではない!

英語に命を吹き込む、それが英語の心臓、
「動詞」の役目。
それがこの文には入ってない。

え? likeじゃないの?

違うんです。
likeには、動詞以外に
形容詞や前置詞の働きがあって、
「~のような」「~に似た」
って意味があります。

What is she like? (彼女ってどんな人?)

Do it like this! (こんなふうにしなさい!)

って感じに結構ひんぱんに使われますから
ご存知の人も多いと思います。
ということは、
Someone like you の場合は、

あなたみたいな誰か、あるいは
あなたに似た他人(ひと)、

なんて日本語タイトルがつきそうですね。

 

ちなみに、誰かがあなたを好き、だと

Someone likes you. ですね。
2つの決定的な違いを決めるのが、

likeのとなりの「s」のあるなし。
Someoneは、oneがついてるだけに単数なので、
三人称単数のsが必要ですね。

そのsがついてないってことは、
このlikeは動詞じゃないって判断しないといけません。

あなたは判断できましたか?

すぐに判断できたあなた、さすがです!

 

ちなみに、こちらが私のロアルド・ダールの文庫です。

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