ゲストスピーカーを迎えて

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ゲストスピーカーを迎えて

10ヶ月プログラムでは、時々ホスピタリティや旅行関係の方々をクラスにお招きして、お話をしていただいています。
今回は、メルボルンで長きに渡りレストラン経営をされている、マスターシェフの折田氏とマネージャーのカーラさんをお招きし、お2人の経験や働く上で大切なことなどをお話していただきました。

折田氏はハイアットインターナショナルに在籍され、世界の様々な都市でレストランの立ち上げや運営に関わって来られた方。
カーラさんはやはりハイアットインターナショナルで接客のインストラクターも勤められ、かのポップスター、マイケルジャクソン滞在時のお世話を担当された経験もあるサービスのプロフェッショナルです。

折田氏は日本語、カーラさんは英語で、掛け合い漫才のようなスピーチでしたが、参加した学生達は熱心にお話に聞き入っていました。

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働く上だけでなく、人生で大事なのは”PASSION”
会社や上司が見ているのは、その人の仕事に対するPASSION(熱意)これは時として、知識や能力よりも重要視されます。
もちろん、働くことはお金のため、生活のために必要ですが、熱意を持ってできる仕事を見つけることも人生の課題。
もし、今目の前にある仕事が、自分にとって熱意を持ってできる仕事でなくても、それが見つかるまでは、今与えられた仕事に喜びを見出し、熱意を持って取り組むように努めることが大切とも言われました。

人事や上司の目で人を見るときのポイントは”AMOR”
A… ATTITUDE (何事にも真剣に取り組む姿勢があるか)
M.. MEMORY   (学んだことを覚え、実行する能力があるか。失敗を2度と繰り返さないか)
O… ORGANISE(優先順位をつけたり整理して行えるか)
R… RESPECT (お客さま、上司、同僚へ尊敬の念を持って接しているか)

“100%を超える価値”
セッション中「仕事にあなたは何%の力で取り組みますか?」という問いに対して、全ての学生が「100%です」と答えました。
私自身は、前に学生達に「100%は当然のこと。全てに対して120%で取り組む。その20%があなたの価値であり個性」と話した覚えがあったのですが。。。聞いていなかったかな~。
ところが、カーラさんにかかると「最低でも200%です!」とのこと。折田氏に至っては「500%は必要だ」と言われました。私の120%でも甘かったですね。
でも、200%で取り組む必要があるのには、理由があります。
仕事をしていると、色んな思いもよらないことが起きるものです。時として大変なことやトラブルの数々。
ネガティブなことが起こると、それはマイナスとなってあなたに降りかかって来ます。結果、出発点が100%だと、みるみるあなたの仕事は50%、60%になってしまいますね。
それに、100%だったら周りのみんなと一緒です。折田さんによると、日本に帰ってホテルに宿泊してサービスを受けても「なんだか面白みに欠ける」そうです。それは、1人1人のサービスマンがきちんとマニュアルに沿って仕事をしているのはいいのですが、スパイス(個性)がないから。
塩コショウでも、唐辛子でもいいですよ。自分自身のスパイスを見つけましょう。

さて、他にも色々なお話が出て、それはホスピタリティとは?仕事への取り組み方?の範囲を超え、生きることに対する姿勢を考えさせてくれるお話ばかりでした。
一生懸命メモを取っている人もいましたので、パッション200%でお話くださったこの大先輩方からのメッセージは、学生の心に響いたことと思います。

12月からは4名の学生が折田氏のレストランOrita’s 2 http://oritas2.com.au/ で実習を行います。楽しみですね。
折田さん、カーラさん、ありがとうございました!

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2016-10-20T09:57:42+00:00 2016/10/20|