さて、昨日に引き続きお金について。
何事も予算を知ることは大事です。そして予算を超える預金の有無を知ることはさらに大事です。
無事に予算をクリアした方、おめでとうございます。
ただ、日本に帰国してからの生活費がゼロというのは無謀ですので、
当面の生活費は残しておくことをお勧めします。
予算に到達しなかった場合は、まずは金銭面での計画表を立てましょう。
今の生活を見直し、自分の夢を実現するために削れるものは削っていく。
それができない場合は、この「留学ノートの1ページ目」の項目で書いたように、
残念ながら、まだ気持ちが固まっていない、あるいはそこまでの夢ではなかったことになります。
ただ1つ言えることは、近い将来海外に出ようとすることは、今の生活をリセットすることで、
自分の身の回りのものを、最終的にはスーツケース1つにまとめる日が来るわけです。
身の回りのものをできるだけ減らしていくメンタルをもって、
日々の無駄を省いていけば節約・貯金の助けになるかもしれません。
そのうえで夢への積み立てを開始し、実現までにどのくらいの時間を要するかを考えてみましょう。
水を差すようですが、実際に行動を起こしてみないとわからない経費も当然生まれます。
例えば海外に出てからの病気、事故の大半は保険でカバーできるものの、
「現金」は盗まれても保険がおりません!
私の場合は、シェアメイトの一人から同じ住所に届いた銀行カードを先にポストから引き抜かれ、
預金まで残高ゼロになるまで近所のATMから引き抜かれたことがあります。
銀行はもちろん、警察にも何度も呼び出されインタビューを受け(なぜ私が尋問されるわけ!?)と
早朝の霧のロンドンを、雨と涙に濡れながら地図を手に警察署を探した思い出があります。
その努力(?)の結果、私はシロで、つまり私の証言は正しいと認めてもらい、
「本人の手に渡る前に起こった事故なので銀行のセキュリティミス」という証明書が発行され、
無事全額口座に返金されたわけです。
ただ現行犯ではないので、私が必死で状況証拠を挙げたにもかかわらず、犯人の特定にはあまり興味がなさそうでした。
この経験で「自分の身(お金)は自分で守る」ということが骨身に沁みました。
さらに、全財産を海外で失ったら?という模擬練習にもなりました。
あの頃の自分の英語は、かなりつたない未熟なレベルだったはず。
でもひるんでなんかいられるわけがありません。
必死で銀行や警察という巨大組織に一人で挑んでいった結果、突破口が開けた経験は
その後の自信と、大きな英語力の飛躍につながったと思います。
ただし、お勧めはしません。心臓に悪いですから。
将来海外を目指すあなたにも必ず、大なり小なりそんな「踏ん張りどころ」が待っているでしょう。
でも大丈夫、何とかなります。と言えるようになったのも、こんな経験をたくさん積んだおかげです。
ということで、またまた長文になってしまいましたが、最後までご精読ありがとうございました!